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実務経験者は有利か?

■実務経験のある受験生は多い
よく「実務経験が全くないんだけど、社会保険労務士試験の学習についていけるだろうか?」と心配する人がいます。この試験は、こうした実務未経験者にとって、難易度が高いものなのでしょうか?

社会保険労務士試験は、試験範囲が労働関係や社会保険関係に限定されています。行政書士試験のように、憲法や民法などの基本的な法律が試験科目ではありません。

語弊がありそうな表現ですが、社会保険労務士の試験範囲にはマイナーな法律が多く、万人に興味を持たれるものではありません。興味を持つのは、主に業務関係者です。

ですから社会保険労務士試験には、ある程度、実務経験者が混じっています。実際に「仕事で必要だから資格を取りたい」という受験生がたくさんいます。会社の総務部や人事部所属の人が受験するケースや、社会保険労務士事務所勤務の実務に慣れた人が受験するケースも多々見られます。

■実務経験者は確かに有利
さて、実務経験者は、受験には有利なのでしょうか?

結論を言えば、実務経験者は確かに有利です。人事部勤務の人は、労働法の概要は知っているだろうし、総務部で社会保険実務をしている人は、労働保険の年度更新などの基礎知識があるでしょう。

一方、実務経験が全くない人が、何かのきっかけで社会保険労務士試験を受けることになったりすると、なかなか大変です。全く予備知識がないところから、これだけの広い範囲を学習しなければならないのですから、ある程度の覚悟が必要になります。

■実務経験がなくても合格できる
しかし、社会保険労務士試験には、そうした実務未経験者がたくさん合格しています。実務経験がない人がかなりの人数にのぼることは、事務指定講習※の受講者の人数から考えても明らかです。
※事務指定講習とは、社会保険労務士試験の合格者で実務経験がない人が受講する講習です。社会保険労務士登録には「2年以上の実務経験」が必要であるため、実務経験のない人はすぐには登録ができません。しかし、この事務指定講習を修了すれば、2年の実務経験に代えることができるシステムになっています。

■スタートラインのハンデ分は
「実務経験者は有利」だと先程お話ししましたが、これは、スタートラインが少々前に出ているという有利さに過ぎません。一定の予備知識があれば、学習時間がその分短くて済むというだけのことです。

逆に言えば、実務経験がなくても、その分長く学習すれば、すぐに追いつけるということになります。実務未経験者が数多く合格している理由は、そのスタートラインのハンデ分を自覚して謙虚に学習した結果であるという見方もできます。



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